「アンパンマンおまかせアレンジ」はこうして生まれました。
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「アンパマンおまかせアレンジ」は
ある男の子のために生まれました。
その男の子のことについて、少しだけお話させてください。
海外での心臓の移植手術でしか助からない病で
わずか3歳7ヶ月で亡くなられたKくん。
そのKくんが大好きだったアンパンマンのバルーンで
贈り物をアレンジして欲しいと、Kくんが入院していた
病院にお勤めのS様からお電話をいただきました。
ご依頼いただいたときのS様の声は涙声でした。
店長トーイにも子供が二人います。
でも、突然、自分の子供の死に向き合う自信は
まったくありません。
おそらく、この世にそんな親は一人もいないと思います。
今、この文章を書いていても
Kくんの無念を思うと心穏やかではいられません。
ご注文のアンパンマンのバルーンをアレンジするとき
ふたつの想いを込めました。
ひとつは、
ほんの一瞬でもKくんのご両親、ご遺族の心が
「アンパンマンのバルーン」で癒されますように。
もうひとつは、
贈り主のS様のアンパンマンの歌詞の一部を
かりたKくんへの想い・・・
「たとえ胸の傷がいたんでも、もう苦しまなくていいよ。」
出来上がったバルーンをお届けして
Kくんの遺影の前に飾り付けしてから
お参りをさせていただきました。
その遺影の写真は手術のために渡米するときに
必要になるはずだったパスポート用に撮影された写真。
その笑顔は、とても素敵な
やさしい笑顔でした。
☆ ☆ ☆ ご注文をいただいたS様からのメールです ☆ ☆ ☆
豊永様
連絡ありがとうございました。
この度は注文が深夜になり
ご迷惑をおかけしました。
先方に連絡し3/8(日)の午前中に
配達される事を知らせました。
おおよそで結構ですが、何時頃の
お届けになるかわかりますか?
出来れば到着時間を知らせて
おきたいと思っております。
Kくんに関する関連記事です。
○○○.asahi.com/national/update/○○○○/seb200903020003.html
ご両親は
「一分でも一秒でも長く一緒に生きていたい」
と願ってアメリカでの心臓移植を決意し、
受け入れ先も決まり渡米する直前の出来事でした。
Kくんの亡くなった日は説明会が予定されていて、
その翌日は記者会見、
そして募金活動の開始となるところでした。
私たちはKくん助けたいと思っていたので、
このようなことになって
何かしてあげることはないか?
と考えバルーンギフトを思いついたのです。
いろいろ探し、
できれば暖かみのある商品を
出しているショップをと、選んでいると
〈バルーンショップ TOYトーイ〉
に出会いました。
すてきなアレンジを見て、
豊永さんに出会えて良かった!
と思いました。
突然お電話をし、
いろいろと無理なお願いをしてしまい恐縮ですが、
どうぞよろしくお願いいたします。
追伸
先方には「お供え物」としか言っていません。
きっと、びっくりすると思いますよ!
( Kくんの記事は朝日新聞等で2008年に報道されています。
もし、この文章を読んでいただき、日本の臓器移植の現状の
不備について少しでも考えていただければ幸いです。)
店長トーイ こと 豊永 和重